質問です。
あなたが今、一番嫌いな人は誰ですか?
会社の上司? 夫? 姑? 親? 兄弟? 親戚?
嫌いな人なんていないよ、という方も、歴史上の人物や、タレントさんなんかで考えみてください。
今なら「東電のえらい人と、政治家」と答えてしまいそうですが、ちょっと真剣に考えてみてください。
私は、昔、ある女優さんのことが、大嫌いで、テレビに彼女が出てくるだけでチャンネルを変えていました。
彼女のしぐさ、すべてわざとらしく感じてしまい、
「周囲を気遣うふりしてるけど、ホントは身勝手なくせに」とか、
感情が湧いてきて、無性に腹が立ってしまうのです。
この嫌いな人物は、ゲシュタルト心理学で「影」と言われています。
実は、その嫌いな人物こそ、自分が自己嫌悪している、自分の投影なのです。
自分の潜在意識の中に、嫌いな女優さんのような「身勝手な自分」がいて、
そのことが古い傷、トラウマとなっているのです。
ですから、嫌いな相手の、どこが嫌いなのかと「気がつく」ことはとても大切な事です。
自分の心の影が、反射されて見えてくるのですから。
私は、その女優さんの身勝手そうな、雰囲気が大嫌いでした。
これは、自分も身勝手であるということを認めていることになります。
人を見て、嫌いなところがあれば、それは自分の中にもあるということになります。
大きなトラウマとなっているところです。
「身勝手な人に振り回された子供の時の記憶」や「前世の記憶」、
もしくは、「自分の身勝手さから多くの人に迷惑をかけた罪悪感」が出てきているのです。
でも、自分を大好きになればなるほど、嫌いな人は、どんどん少なくなってきます。
つまりトラウマも少なくなってくるのです。
嫌いな人が多いという人は、それだけトラウマが多いことになりますよ。