精神科医のアーヴァン・D・ヤーロムのガン患者に関するの報告書の内容を、ぜひ、皆さんに紹介したいです。
「ハーバードの人生を変える授業」に紹介されていました。
「真正面から死に向き合えば、多くの患者は病気にかかる前よりも、自分のあり方をしっかりと意識するようになる。
多くの患者が『人生に対する考え方が劇的に変化した』と報告している。
つまらないことで大騒ぎしなくなり、自制心を身につけ、やりたくないことをするのはやめ、
家族や近しい友人たちともっと心を開いて話し合うようになる。
未来や過去ではなく、完全にいまを生きるようになる。
ささいな物事には関心がなくなる一方、すべての存在に心から感謝する気持ちが生まれてくる。
季節の移り変わり、落葉、春の息吹、そして人の愛。
患者たちが次のように言うのを何度聞いたことか。
『どうしていままでわからなかったのでしよう。初めて人生がどんなに素晴らしいか、
そしてどんな風に一瞬一瞬を大切にしていけばいいのかわかるなんて』」
この報告を読んで、私が感じたことは、人は、死を目の当たりにすると、やっと「今を生きる」ことができるようになるということです。
大震災、津波、そして原発の恐怖を通して、今、多くの日本人が「生と死」に真剣に向き合い、
ただ、今を一生懸命に生きることをはじめています。
そして、今回のことで、何よりも大切なことは、人と人とのつながりであるということもわかってきました。
人は一人では生きられない。みんなに支えられて生きているのです。
皆さん、今、生きていることに感謝して過ごしていきましょう。