「世界で一番貧しい大統領」の深いムヒカ氏の言葉

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昨日、久々にTVを見て泣いてしまいました。

「世界で一番貧しい大統領」といわれている

南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領(80)が出演した

TV番組を見てのですが、

彼の発する言葉の一つ一つが魂に響いてくるようで、

自然に涙があふれてきしました。

ムヒカ氏は在任中、大統領公邸に住まず農園から仕事に向かい、給料の9割を貧しい人のために寄付し月10万円で生活をしていた方です。

大統領を退いた今も、農園で毎日野菜栽培をしています。

2012年の国連の会議で

「貧しい人とは少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっとといくらあっても満足できない人のことだ」

「我々は発展するためにこの地球上にやってきたのではありません。幸せになるためにやってきたのです」

「発展は幸福の邪魔をするものではなく、幸福をもたらすものでなくてはならない」と述べ、

現在の消費主義社会に警鐘を鳴らし世界的な注目を集めた方です。

 

ムヒカ氏がテレビ番組のなかで、ゆっくりと語った内容をご紹介しましょう。

🔴地球環境について

「エゴイズムは競争を生み出し、科学や技術の進歩をもたらしました。

だが、同時に危険なほどの欲望も生み出したのです。

その欲望はすべてを破壊しかねません。

私たちは地球上の全ての人々が生きていけるだけの資源を持っているのです。

それなのに私たちは地球に借金をしている状態です。

こんなおろかな間違いをしないよう若者に伝えなくてはいけないのです

 

🔴人生で大切なこと

「たとえばスーパーマーケットにいけば色々なモノを買うことができます。

しかし、人生の歲月を買うことはできません。

二年ごとに車や冷蔵庫を買い換えて、家が小さくなるから、

もっと大きな家を買わなければいけなくなる。

それでも足りなくて違う家がどんどん必要になる。

それが社会の仕組みなんです。

買って、買って、買って、モノを買い集めていく儀式に人生の時間を費やす。

そんな社会なんです。

人生で最も重要なことは勝つことではありません。

最も重要なのは歩み続けること。

これはどういうことなのかというと、それは何度転んでも起き上がること。

打ち負かされても、もう一度やり直す勇気を持つことです」

 

🔴世界は平和になれるのか

「確かに私たちは神ではありません。

自分にとっての幸せを探してください。

世界を変えられるわけではありませんが、

あなた自身は変わることができるんですよ」

人間はひとりでは生きられないおかしな生き物だ。

本人が自覚していようがいまいが人間には他人や社会が必要なのだ

 

🔴時間が足りないと感じている日本人に対して

「何のための時間でしようか。

問題はなんのために時間をつかうかということです。

何をする時間がほしいのですが。

子供と過ごす時間?

家族と過ごす時間?

友人と過ごす時間?

あるいは自分の人生を生きる時間?

それならOKです。

それとももっと働いでもっとお金を稼ぐための時間が欲しいのですか?

それは消費社会に支配されています。

人生は一度きりで瞬く間に過ぎていきます。

人間としての時間をどう使うべきか。

人生は時計のようなものです。ぜんまいはやがて止まります。

だから何に時間を使うのか一人一人が自分に問いかけるべきなのです。

なぜなら生きることは死にむかうことだから。

それ変えようのない事実であり、私たちの存在において最も大事なことなのです」

 

🔴経済の正体

「経済はなぜ存在するのでしょうか。

それは不足しているものがあるからです。

100年前には水に経済は存在しませんでした。

なぜなら水は豊富にあったからです。でも今はその経済が存在しています。

水が不足し始めたからです。

経済というのは不足している財をいかに分配するのかということなのです」

人生はお金が全てではありません。

人々の愛情、名誉、そして人々が決めたこと、

それはある人達にとってはお金よりも価値があるのです

 

🔴富と幸せ

「人間はゆっくりでも良くなっていけるのです。

ですからみなさん失望しないでください。

若者は世の中を新しくする希望そのものなのです。

私は真新しいことは何一つ言ってはいません。

昔からある思想を述べているだけです。

富が幸福をもたらすと思わないでください。

比較的豊かになると失うことの恐怖が生まれます

富を失うことの恐れが、そうするとお金があっても幸せではいられません

失うことを恐れているからです。これがまさに中流階級の苦悩なのです。

目標に向かって前進し、戦う者は恐れるものがないのでとても幸福です。

なぜなら希望があるから。

幸せであるということは生きていることに心から満足していることです。

毎日太陽が昇るのを見て感謝する。

幸せとは人生を愛し憎まないこと。

でも、そのためには大義が必要で、情熱を傾ける何かが必要なのです

私は、たとえ私たちにひどい仕打ちをした人々でも憎もうとは思わない。

憎しみは何も生まないからです。私は獄中生活の中で学んだのです。

人はわずかものしか持っていなくても幸せになれることを」

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