前の続きとして、九頭龍神社に関することを書きます。
やはり、九頭龍神社は地震に関係する神様のようですよ。
九頭龍神社は箱根神社を開いた万巻上人が調伏した龍を奉る神社です。
奈良時代以前、箱根の村には毎年 白羽の矢が立った家の若い娘を芦ノ湖に棲む毒龍に人身御供に差し出すという習慣があったそうです。
それを知った万巻上人は娘達を助け、村人を助けるため法力で毒龍に改心してもらうため立ち上ったのです。
万巻上人は御仏に祈り、人身御供の代わりに三斗三升三合三勺の赤飯を21日間の祈祷満願日の前日6月13日に捧げることを誓い、
湖畔で経文を唱え 毒龍に対して人身御供を止めるように懇々と仏法を説いたのです。
そして 龍は、もう悪事はせず、地域一帯の守り神になる旨を約束しました。
万巻上人は龍の約束が堅いことを知り、九頭龍大明神としてこの地に祭ることにしたそうです。
そのため九頭龍神社の祭りは、毎年6月13日が例大祭、毎月の13日が月次祭です。
今でも芦ノ湖の湖水祭ではお櫃に赤飯を入れ、御供船に載せ 逆さ杉のところで湖底に沈め捧げるようです。
このお櫃が浮かび上がってくると龍神が受け入れなかったとされ、災いが起きると言われていますが、
近年では大正12年に湖水祭でお櫃が浮かんでおり、その数ヵ月後に起きた関東大地震(大震災)から、
九頭龍神社の霊験があったとされています。
今年、お櫃が浮かんだとは聞いておりませんが、この数年、九頭龍神社の大祭は、
あまりの人混みで、きちんとお参りできる状態ではありませんでした。
また、神聖な大祭が、一部の人たちの金儲けの道具にされているような感じがしたものです。
「縁結び」「金儲け」と私利私欲の願いごとを持った人たちばかりが集まってきていました。
でも、本来、龍神さまは、日本全体の国土の守り神です。
この九頭龍様も、本来そんな守り神です。
私が九頭龍様に水晶玉をささげに行った翌日、総理が浜岡原発の運転停止を電力会社に求めました。
浜岡原発は芦ノ湖に一番近い原発で、もっとも危ないと言われているところです。
偶然かもしれませんが、これ以上、日本の国土が放射能まみれにならないように
九頭龍様のお力が働いたのかもしれません。
日本は、龍の姿でできています。
日本の国土の安定を願うならば、やはり龍神さまのお力にすがるしかないのです。
皆さんも、龍神さまの前で、私利私欲を捨てて、
ただ国のため、人のために願ってみてください。
とてもすがすがしい気持ちでいっぱいになるはずです。