あなたは、自分が悪いことしたと思ったら、「ごめんなさい」と言える人ですか。
心をこめて、誠心誠意「ごめんなさい」といえますか。
これ、結構難しいことなんです。
よく、妻や子供には、絶対に謝らないという頑固な男性もいます。
ひと昔前は、「男たるもの簡単に謝らない」なんていうのが美学だったかも知れませんが、
いまや、そんな人は昭和を通り越して、明治、大正の人です。
きちんと謝ることができてこそ、私は、ちゃんとした「大人」だと思います。
人はなぜ謝ることを嫌うのか。
それは、謝ることが「カッコ悪い」と思っているからです。
また、謝ることが、自分の弱点を見せてしまうようで、非常に怖いと感じているようです。
実は謝ることができなくて、いつも逃げ出してしまう人は、自分の心の奥に強い劣等感や孤独を抱えて生きていることになります。
人生の中では、自分が招いたことから、
一度や二度修羅場というものを経験すると思います。
自分は悪いことをしたと思わなくても、相手を傷つけてしまうこともあるでしょう。
修羅場は自分の奥底にある感情をよく見せてくれるものです。
修羅場というと、男の女の縺れみたいなことを想像するかもしれませんが、
そうではなくて、傷つくことを恐れないで現実にぶつかって行く状況にあることです。
そういう修羅場からいつも逃げていると、心がモヤモヤとしてしまうのです。
スカッとしない人生、色あせた人生になってしまうのです。
現実に目を向けて、相手を受け入れて、
怒られるとき、謝らなくてはならないときは、
逃げ出さずに、加害者の痛みを感じるのです。
そして、自分が悪かった部分を素直に認めて、「ごめんなさい」と言うのです。
どんなに立派な仕事をしていても、どんなに偉い立場の人でも同じです。
修羅場から逃げていては、人との本当の信頼関係は築けません。
すべてがうわべだけの関係で終わってしまいます。
謝れない人は、常に、誰かに責められるのが怖くて、自己防衛をしているのです。
それは、自分の殻に閉じこもっているのと同じ。
とってもつまらいない人生です。
ちゃんと、謝れる人に、皆さん、なりましょうね。
ところで、もうクリスマスですね。
素敵なクリスマスをお過ごしください。